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ごっくん馬路村!

ポール・フィオラヴァンティとザッカリ・パイパー
東谷望史さん
東谷望史さんと馬路村生産物

『ごっくん馬路村』: 高知県の名物のひとつです。ゆずという独自な果物に関する一番有名な名前かもしれません。ゆずと馬路村との関係がもっと分かるように馬路村農業協同組合の代表理事専務の東谷望史さんにインタビューしました

オーイ!高知(以下OK):まず、会社について、そして、何を作るのかを教えてください。

東谷望史さん(以下東谷):会社じゃないきね…農業者が作った団体という農協やきね。組合員数が650名、組合員の戸数が340。馬路村は人口が1200人ちょっとの村。農作物はゆずしかない、水田もいくらかあるけんど、みんな家で食べるくらいの米しか作ってない。

OK:ゆずを知らない人にどのようなものか、どんな味がするのか教えてください。

東谷:飲んでもらうことやね…口ではね。知らない人に味を伝えるというのは、香りをかいでもらう、舌で味わってもらう、その方法しか…言葉では伝えれん。

OK:レモンじゃないけど酸っぱい、みたいな

東谷:レモン、ライム、他はすだちとか、これらが香酸柑橘。香る酸の柑橘。

OK:なぜ、とくにここで?

東谷:これは古い時代からありました。昭和40年、今から30数年前から栽培という形に入った。何で栽培の形に入ったかというと、自然樹のゆずを秋に黄色い実がなるから、その実をむいで、農家が自分で絞ってその絞り汁を料理に使ってきたという食文化があったということ。寿司を作ったり…食べたことある?

ごっくんの瓶

OK:あります。おいしいね。ゆずはどういう風に使いますか?料理とか、どんな形に?

東谷:ゆずは便利な柑橘。香りがあるということ、それから酸っぱい。種がたくさんあり利用できる、皮が利用できる、果汁が利用できる。全部使える。それは、食品であったり、例えば入浴剤であったり、化粧水であったり、用途が非常に広い。アロマテラピーでゆずの表皮にあるゆずオイルは今からいくらかはヨーロッパに輸出されゆうろうけんど、これから評価されるんじゃないかと。

OK:県外にゆず商品を発送していますか?

東谷:全国に。

OK:人気ですか?

東谷:東北が弱いですね…東北は柑橘がない。だから今まで食文化がない。まあ、北海道は各地から移住しているから食文化があるけど。

OK:南のほうは?

東谷:沖縄はゆずとは違うシトラスの柑橘があるんですわ。ちょっと香りが違うけんど。(だから人気)東京から南のほうにはそういう酸っぱいみかんがあるんですわ。

OK:海外に輸出の機会があると思いますか?

東谷:アメリカでかつて物産展をやったことがある。それで1回行きましたね。日本人もいるから商社を通じていってますね、そんなに多くの量ではないですけんど。ただ、輸送費等で高くなるんですよね。

OK:馬路のゆず商品は、他社の商品もありますが、どのように独自のイメージを作りましたか?

東谷:商品を売るだけでなしに、馬路の村を売ってきた。それがちょっと違う。

ごっくんの工場内

OK:自分の商品のイメージはどうですか?独自の商品だと思いますか?

東谷:自分たちが自分の商品の評価はできんけれども…食べ物というのは自分で自信を持ってないと、人に薦めれん。そういう意味ではおいしいということ、安全ということを考えている。でないと誰も買ってくれん。

OK:私の視点から馬路村の生産業をイメージすると、村とか田舎があるんですね。それは大事ですか?

東谷:そうです。都会のまねはしたくない。田舎を売るということやから。手作りであったり、おじいちゃんおばあちゃんがゆず作りをしていたり、子供が元気で遊んでいたり。そういうようなものを大事に情報を出していきたい。

OK:都会のゆず商品の会社よりも馬路の商品の品質は高いと思いますか?

東谷:もちろん!生産から、1次加工、最終製品に仕上げる2次加工まで、すべて自分たちでできるから。メーカーは原料加工というのが多分できない。生産をしていないから原料を買うところから始まる。馬路はゆずの生産現場から製造現場まであるから有利。

OK:馬路の工場を都会へ持っていったらどうですか?

東谷:やらないほうがいいと思う。この土地や気候や風土や人情というものを売りゆうわけやから。ただ物を売っているということでもないし、人口が1200人の林業の村で地域づくりや村を元気にするということも必要なことやきね。

OK:さっき言われたように馬路生産品のあるイメージはおばあちゃんが作ってくれているということですが、実際若者はいますか?

東谷:おるよ。ゆずの工場の関係は今60名くらい。販売、加工、荷造りすべてね。

瓶詰め機械を上からの概観

OK:現在、市町村合併の話が出ていますが、合併して【馬路村】という名前がなくなり、例えば【馬路町】になったとしたら、どんな結果になるでしょうか。

東谷:馬路の農協は合併はしない。村が合併したとしたら、深くは考えてないけんど、行政が広域になってもやることは変わらないと思う。村という名前がなくなったとしても売っていく。このやり方は変わらない。どうなるかわかりませんけんど。

OK:『ごっくん』という名前はどこからきましたか?

東谷:これはビンの口の広さですね。名前をつけるときにいろいろ悩んだがやですけど、ビンを決めたときに、広い口と、飲み心地…それで『ごっくん』。それと『ごっくん』だけでは地域性が分からないから、馬路村というのを後ろにひっつけたんよね。

OK:『ごっくん』が完成するまでにどのくらいかかりましたか?

東谷:味であったり、ビンであったり、ラベルであったりですね。イメージしてから形になるまでに1年かかりました。もちろん、味の部分でも少し時間がかかりました。

OK:ごっくんのキャラクターは名前がありますか?

東谷:ごっくん坊やというか、ビンにのっている子供のキャラクターが広がっていった。もとはといえばこれやね。

OK:描いた人は馬路の人ですか?

東谷:いや、高知の鏡村に住んでます。馬路に家を借りてるけど。デザインやイラストの仕事をする時に使ってる。

ごっくん坊や

OK:このキャラクターは、馬路以外に使ってますか?

東谷:使ったら損をするよね。馬路のイメージがついたから。馬路を連想させるでしょ!

OK:馬路村内では、心臓破りのマラソンに使ってますね。

東谷:村のパンフレット、温泉のパンフレットにも。イメージは統一されてないと…みんながばらばらのことをすると、統一しないし、出来上がらない。

OK:私はごっくんの焼酎割りが好きなんですが、『ごっくん』のアルコール類を発売する予定などはありますか?

東谷:やりません。食品部門でやってきているから、アルコールの事業はない。通販で売ってますが、多くのお客さんは望んでいないでしょう。

OK:新製品を考えてますか?

東谷:化粧水とか石鹸とかシャンプーとかやりたいと思っています。日常的な製品ですね。

OK:最後にメッセージをお願いします。

東谷:食べたり、飲んだことのない方も、ある方も、1回馬路に遊びにきいや!! 

馬路村

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当初オーイ!高知2002年9月24号で出版されました。
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