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高知の褒め称えられない
英雄たち: ナス生産者

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「これをどこで売っていますか」と聞いてみました。
「JAに売ります」
「ナス以外の作物も育てていますか」
「米とオクラも植えています」
「それぞれの生産割合はどのくらいですか」
先生と奥さんはお互いに少し考えてから次のような結論に達しました。生産している作物の70%は米で、ナスは25%、オクラは5%だそうです。しかし、その3つのうちでナスは農場の利益の約90%をあげ、他の2つに比べてはるかにお金になるそうです。
「農業を始めてどれくらいですか」
「8年くらいです・・・以前はサラリーマンでした」
「どっちの方が好きですか」と聞いて、土地を耕すことについてロマンチックな話が出ると願っていました。
「サラリーマン」と、先生は笑いながら答えました。「でも、私の前にナスを作っていた父が、年をとって仕事ができなくなったので後を継いだのです」
 農業は次の世代に渡るのが普通で、跡継ぎは長男になることが多い、と教えてくれました。けれど先生の場合は先生とともに農業への取り組みが終わってしまいそうです。
「息子は消防士です。農業者になりたくないんです」と失望した様子もなく言いました。若い世代にはいろいろ機会がありますから、県内でも長男が後を継ぐようなこともだんだん関係なくなっていると思います。


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